ときどき・日々のこと

海蔵寺 (10月13日)

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先日、プラネタリウムで宮沢賢治の銀河鉄道の夜のこのシーンを見て、リンドウを見たくなり海蔵寺へ。
ぐっとひきこまれる内容で、再び、賢治さんの作品をじっくり読んでみたいという気持ちになりました。
プラネタリウムの上映中にながれる「星めぐりの歌」もすごくよくて。映像も綺麗でした。
娘も作品を読んでみたいということで、「銀河鉄道の夜」と「注文の多い料理店」の2冊を購入しました。

童話集「注文の多い料理店」の序文にとっても心を打たれる文章があって。
本を開いては、読み返しています。




わたくしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、きれいにすきとおった風をたべ、桃色のうつくしい朝の日光をのむことができます。
またわたくしたちは、はたけや森の中で、ひどいぼろぼろのきものが、いちばんすばらしいびろうどや羅紗や、宝石いりのきものに、かわっているのをたびたび見ました。
わたくしは、そういうそういうきれいなたべものやきものを好きです。
これらのわたくしのおはなしは、みんな野原や鉄道線路やらで、虹や月あかりからもたってきたのです。
ほんとうに、かしわばやしの青い夕方を、ひとりで通りかかったり、十一月の山の風のなかに、ふるえながら立ったりしますと、もうどうしてもこんな気がしてしかたないのです。ほんとうにもう、どうしてもこんなことがあるようでしかたないということを、わたくしはそのとおり書いたまでです。
ですから、これらのなかには、あなたのためになるところもあるでしょうし、ただそれっきりのところもあるでしょうが、わたくしには、そのみわけがよくつきません。なんのことだかわけのわからないところもあるでしょうが、そんなところは、わたくしにもまた、わけがわからないのです。
けれども、わたくしは、、これらのちいさなものがたりの幾きれかが、おしまい、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、どんなにねがうかわかりません。
  大正十二年二月二十日      宮沢賢治

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by hanamaikoeda | 2009-10-16 11:25 | 鎌倉